コンテンポラリー読書会

都内で開催している読書会のブログです。

7/6(土)に鵠沼でバーベキューをします

  • 日時: 7月6日(日)15:00鵠沼海岸駅集合〜19:00ごろ解散
  • 雨天中止
  • 場所: 鵠沼海岸(スケート場の先の浜。地図のピンの位置がスケート場です)
  • 参加のお申し込み・お問い合わせは
    • @knd1977 (当日は見ていないことがあります。電話でお願いします)
  • 「迷った」「遅れる」「キャンセル」など、当日の連絡は電話でお願いします

  • 参加人数(予想): 3名〜8名程度
  • 予算: 人数が少ない場合1000円程度。それ以下になる予定
  • 自分の飲み物持参(アルコール可。泥酔しない量でお願いします。)
  • (もしあれば「浜辺で読みたい本」を1冊持ってきてください。紹介しあう予定。単に好きな本でも構いません。)
  • バーベキューの材料・道具は準備は主催者が準備します
  • 海で遊びたいという方は、自主的に少し早めに来て遊んだあと、直接現地に合流する方がいいと思います。バーベキュー食べた後は夕方ですので気温が多少下がります
  • サーフィンやボディサーフィンがしたい方は事前にカネダまで。ボード等あります

(記事作成: 飯田)

次回以降の予定などを話しました

飯田が、主宰・カネダさんに、今後の予定を聞いてみました。

近代美術館の帰りに、散々話した仕上げに録音したものです。「今日話したこと」と「今後、何をいつごろ取り上げるのか」というテーマで話しをしています。

 

ちなみに7月の予定は

  • 読書会: 『現代思想』2014年5月号「特集=精神医療のリアル」を中心に(DSM-5(精神疾患の診断と分類の手引き 第5版)については触れる程度かもしれません)
  • 初旬〜中旬ごろに鵠沼でバーベキュー(「海辺で読むのにいい本」があれば1冊持参)

という感じで内容はおおむね決まっています。申し訳ありませんが、日程についてはまだ調整中です。

録音ではこれ以降の予定についても相談しています。  

 

近代美術館見学+ルーマン理論を学ぶ読書会 報告

主宰者のカネダです。

去る6月19日、国立近代美術館で開催されている「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」へ読書会として見学に行きました。

 

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展覧会は、ヤゲオ財団という台湾の企業関連の財団のコレクションを公開するという内容で、単にコレクション展というだけでなく、展示コンセプトとしてそのことが全面に押し出されたものでした。

今回の読書会は、そうした実際の美術のシステムを通して、ニコラス・ルーマンのシステム理論を学ぶという趣旨で企画されたものです。

 

ー当日までの大まかな流れー

前回、あまり社会学のグランデッドセオリーが扱われなかったので、そうしたことを扱いたいという要望があった。

ルーマン入門書を読むことにする。

システムの具体例として美術を参照する回をプレ企画として設ける。

どうせなら直接美術館に行こう。

 

当日は、美術館見学をした後、そのことを踏まえてニコラス・ルーマン『自己言及性について』「第10章芸術作品と芸術の自己生産」「第11章 芸術のメディア」について検討する予定でしたが、プレゼンターの方がレジュメを作ってこれず、テキストの参照無しで、美術界の仕組みをルーマンのシステム理論に沿って検討するという内容で話が進められました。

 

ごく簡単に纏めると以下のような内容です。

1)ルーマン的には、何によって美術が美術であるのかが、客観的に示されるべきであるが、それが見当たらない。

2)価値判断を巡る循環が必要だが、それが機能していない。

3)上記2点から、美術の世界は民主化されていないと言える。

 

【参加した方からの感想ツイート】

 

「現代美術のハードコアは…」を見てきました。いつも思うのですが、今回も「すごいけどこれがなぜ数十億円もするのか」って思いました。美術は本当にわかりません。この後、近くのカフェで「社会学的に見て美術とそうでないものを分けるのは何か」みたいなことをしゃべりました

 

 

今日は国立近代美術館で「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」を見に行った。一番よかったのは、サンユウという作家の《蓮に白鶴》という題の絵画だった。全体の構図としては、絵の下の方に蓮が生えていて、その水面は、薄いピンクとオレンジを混ぜたような色だった。

赤と黒の小さな金魚たちが存在感なく泳いでいた。背景は、5cmくらいの太い筆で絵の具を霞ませた何本もの黒い縦線で埋め尽くされていた。それは雨にも見えたし、ナウシカに出てくる「腐海」のような感じもした。仏教を感じさせる蓮と、大きな黒い背景が相俟って、この絵全体が「死」を思わせた。

でもこの絵がすごかったのは、薄いピンクとオレンジの水面のせいで、どこかノスタルジアを感じさせていたところ。なんと、死とノスタルジア共存していた。

ノスタルジアとは自分の生まれ育った故郷へ抱く感情。だからこの絵は、そこで生命が生まれ、そしていずれまたそこへ帰っていくような、そんな場所を表現していた。仏教的な世界観特有の、生きているのか死んでるのか分からない、ただ無言で生命がたゆたっている場所だった。

 

【カネダ(主宰)の感想】

・展覧会企画の露悪性によって、美術(システム)そのものの俗っぷりが、理解できた。

ルーマンありきで美術を検討するだけでなく、美術をたたき台にルーマンを検討するような流れがあっても良かったのでは。 

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 ー反省点や今後の課題等ー

レジュメや参照されるテキストが無かったため、意思疎通に手間がかかった様に感じられた。レジュメ作成やプレゼンの仕方について、今後はプレゼンターの方と十分に確認してから、当日に臨みたい。

主宰者の美術知識がぼんやりしていることを痛感させられた。美術サイドの人のテキストも、レジュメを作るなどして参照すべきだった。

 

最後になりますが、今回も参加して下さった皆さん、ありがとうございます。

次回も実りのある読書会を行いましょう。

セッションズ共催・本田秀夫『自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体』読書会報告

はじめまして。今回は現場に僕しかいなかったので、飯田(いいだまん/@FLASH1N, id:flashingwind)が書きます。よろしくお願いします。

素人論客イベント「セッションズ」 (@ron_kara)との共催で「自閉症スペクトラム」や「発達障害」などをテーマとした読書会を開催しました。

僕は主催でもないし、ちょっと遅れて行ったし、ここでは、全体としての俯瞰的なまとめは無理なのでしません。個人的に思ったことと、言っときたいことだけ書きます。(軽くアルコールも入ってたのと、筆箱忘れてメモも取ってないという情けない事情もあるのですが。)

会場の雰囲気について

ばっちり自閉症の当事者という参加者こそいなかったと思いますが、みなさん色々「生きにくい」感じが、あったりなかったりされるようでした(僕もアレだしね)。

という感じで、晩ご飯が出てお酒も飲める、という我がコンテンポラリー読書会としては、いままでにない画期的なイベントでした。

共催とはいえ、元々、平日だったりして、コンテンポラリー側からは2人だけ、主催の内の1人・カネダ()と僕が参加する予定だったのですが、なんと小田急脱線事故の関係でカネダさんも来れなくなってしまい、結局僕ひとりに。

さすがに未知の会場で、面識のある方がいない、ということになって結構ビビってましたが、ふたを開けてみると、なんか友だちの家でだべってるような感覚でくつろいでしまいました。

カネダさんは前日に

などと書いておりまして、楽しみにしていたようだったから、まあ、悪いなあと思いつつも、僕はがっつり楽しんできました!

 

そういえば、コンテンポラリー読書会にはじめて参加したときも、知らない会場で、知らない人とやるという、似たような状況でした。が、やはりその時もわりと自然に参加できたのを思い出しました。

読書会って、ぜんぜん知らない人ばかりでも、本という共通の話題が用意されていますから、なんとかなってしまうみたいです。

意見を脳内で組み立てて議論に参加するというのは、慣れてないとハードルが高いのかなと思いますが、発言しないで、みんなの議論の中から新しい考え方が生まれるのを聞いているというのも、僕は面白いと思います。

(だから、みなさんコンテンポラリー読書会にも、ぜひお気軽にご参加ください!)

 

とはいえ、もちろんホストの仕事も重要です。今回、レジュメ作ったり司会したり、実質的に1人で仕切ってくださったのはセッションズ運営のいちじくさん。感謝いたします。また、会場提供&お料理・お酒係してくれたよしだすん(@greatful_pet)さんにも。

 

さて、すでにだいぶ長く書いたのでここまでで終わってもいい気がしますが、やっぱり読書会のブログで本の内容にまったく触れないのもまずい気がするので、あらすじ的なことを書こうと思います。その後、僕個人の意見もついでに。 

本の紹介 

この本は、横浜の公立の施設で自閉症スペクトラムの子供などの成長のサポートをやってきたという精神科医による、一般向けの啓蒙書みたいな内容の本。新書です。

前半では「自閉症スペクトラム」という概念とその中に含まれる症状の分類を、自閉のレベルや併存する障害の程度などでさっくり区切ってみせる。

これは大変わかりやすい。

さらに、それらの「性質」のような分け方とは独立した観点から「障害」「非障害」という、日常生活の困難という指標で分ける分類がある、という考え方をする。

 

このように診断名を整理した上で、後半では、傾向と対策を説明している。簡単に言えば、できるだけ早い時期に自閉症スペクトラムに含まれるか判断し、乳幼児から成長の各ステップごとに自閉症スペクトラム専用の育て方などを選ぶことを勧める。また、その具体的な方法やコツを、症状・問題や年齢ごとに細かくノウハウとして豊富に載せている。

 

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『セラピー文化の社会学 ネットワークビジネス・自己啓発・トラウマ』読書会報告

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6月7日にコンテンポラリー読書会、無事開催することが出来ました。

今回は久々の東京ウィメンズプラザ(青山)での開催でした。参加者の方からの評判も良く、しばらくはこちらで開催しようかと考えています。

セラピー文化の社会学―ネットワークビジネス・自己啓発・トラウマ

セラピー文化の社会学―ネットワークビジネス・自己啓発・トラウマ

 

さて、読書会ですが、今回も活発な意見交換がなされました。取り上げた小池靖さんの『セラピー文化の社会学』は、比較的ジャーナリスティックな内容で、社会学のグランデッドセオリーへの接続は少ないのですが、参加者の方がそこを上手く補って下さいました。

また、今回は、課題本に取り上げられているセラピー文化を直接体験された方も参加頂き、興味深いお話を伺うことが出来ました。こうしたことは、雑多な人々が出入りする当会ならではのことでしょう。

 

読書会終了後にポッドキャストを収録しましたのでお聴きください。

 

会場は青山ブックセンターの隣なので、そちらも皆で行ってみました。課題本のような社会学の本はあまり多くはなかったのですが、コアな品揃えなので、店内散策もワイワイと盛り上がりました。

 

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最後は近くのカフェにて、読書会では話しきれなかったことを色々と。

6月7日(土)小池靖『セラピー文化の社会学 ネットワークビジネス・自己啓発・トラウマ』読書会

小池靖『セラピー文化の社会学 ネットワークビジネス自己啓発・トラウマ』の 読書会を開催いたします。 

 

セラピー文化の社会学 ネットワークビジネス自己啓発トラウマ

セラピー文化の社会学 ネットワークビジネス自己啓発トラウマ

 

 

課題本はタイトルの示す通り、 
自己啓発ムーヴメントやトラウマセラピー等について、 
社会学の観点から考察した内容です。 

特に社会学の知識は不要です。 
また、課題本を読んでこられなかった方も、 
レジュメを用意してありますので、 
参加可能です。 
関心があればお気軽にご参加ください♪ 


前回開催時に収録したポッドキャストです。 

http://twitsound.jp/musics/tsoWacSA4



日時  :6月7日[土]13:00~17:00  
場所  :東京ウィメンズプラザ 広場・交流コーナー(渋谷駅徒歩約                                 10分)                                   東京ウィメンズプラザ:交通のおしらせ


課題本 :小池靖『 セラピー文化の社会学 ネットワークビジネス自                  己啓発トラウマ』 
参加資格:基本的なマナーを守って頂ければ、どなたでも。 
料金  :100円(資料代) 
twitter  :https://twitter.com/c_dokusho

 

【当会について】 
コンテンポラリー読書会は、現代の社会について読書を通じて 
話し合う会で、今回が5回目の開催です。 
固い集まりのように思われるかもしれませんが、 
お茶を飲みながらリラックスした雰囲気で行っています。 

学生、無業者、各種労働者、また各種障がいのある方といった様々な社会的立場の人々が集まっているのも当会の特長です。そして、それぞれの当事者にとっての関心も、読書会の論点に組み込んでいます。


ーこれまでに取り上げた書籍ー 
樫村愛子ネオリベラリズム精神分析』 
速水健朗『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』 
小熊英二『社会を変えるには』 
その他、参加者各人が本の紹介をする企画もありました。

 

2月の読書会

 
次回読書会の課題本は小熊英二『社会を変えるには』です。
社会を変えるには (講談社現代新書)

社会を変えるには (講談社現代新書)

 

 

日時:2月22日(土)13:00〜17:00

場所:3331arts chiyoda 1F コミュニティースペースorラウンジ

   JR秋葉原駅から8分程です。

   http://www.3331.jp/access/

 

特に参加資格はございませんので、お気軽にお越し下さい。

©2014 Contemporary Dokushokai.